IなりNの小話 相場のそもそも論

「IなりNの小話」「売買領域とInariNと値動き」「線と価格」 各Kindle版。
「InarN Basic_Plus」「InariN SP」 各Metatrader4版。
答え合せができる売買の参考例。

2016年5月30日月曜日

試用版

 試用版を用意してみました。試用版のリンクは右側です。アップローダーさんです。

 InariN_Alert_ES
 Price_MA_Alert_SP
 Pricevolume

 テンプレートファイルとアラート音声ファイルをまとめてあります。

 ここで「ごめんなさい」を申し上げておきます。アラート音声ファイルに間違いがありました。HPには音声ファイルのページに記載、訂正済みです。

 いろいろと弄くってみてください。もちろん、自作EAなり、他作EAなりを動かしてみるのも良い考えだと思います。どんなところで売買しているのかをInariNを表示させて確認してみると、おもしろい発見がある、かもしれません。



2016年5月27日金曜日

「IなりNの小話」の価格について

 HPとさせていただいているところの分かりやすいであろう場所にも追記しました。Kindle版、電子書籍として、KDPとか何とかあまり良く分かっていないのですが、登録してあります。レビューをつけてくれた方がいらっしゃいますので、多分、表示上の問題はなかったと思います。当方、そうした小型端末を持ってないので細かいところ(誤字脱字を除く)までは確認できないのですが、無料で10%を立ち読みできるそうなので、何とかと思い、強引ながら「付録」として総ページを増やしてます。InariNのパラメーター数値も分かると思いますので、インジケーターの自作なり何なりで試されてください。

 価格はUSDベースです。8.8USDと設定しています。変動します。一週間ほど前に、5円ほど上がったと思いますが、相場好きな方であれば、こうしたことも参考になるであろうと思いまして、USDベースのままにしてあります。値上がっている「せこっ!」と言われたので、事情を明らかにしておきました(笑)

 InariN、indicatorの方ですが、先日のUSDJPY、EURUSD、なかなかに分かりやすかったと思います。ナマケ者の才能がある当方にはとても便利な道具のひとつです。サミットも絡み「ちょっとねー」という値動きですが、こうした時期はお休みするのも良い手だと思います。

 楽しい金曜日でありますように。

2016年5月26日木曜日

2016 05 26 EURUSD USDJPY 例

 傾きのある直線も同じように考えることができます。






 N線はN2とN4です。

2016年5月25日水曜日

2016 05 24 EURUSD 例

 昨日24日のEURUSDの5分足です。レベルに実体どころか、ヒゲの接触もない「未到達」であるというのは、その方向ではなく、反対の方向に行きたがっているかもしれないと、考えることができます。暫定安値からと暫定高値から線引きした例です。


 口が狭まる傾向。当日、高値更新失敗、安値更新失敗。

2016年5月24日火曜日

参考ください

ご購入前に



「IなりNの小話」におきましては独自の売買を構築し、実践していただけることを念頭に作成したものです。「InariN ES」及び「InariN SP」はそうしたことを視覚的に確認してもらえることを意識して作成したインジケーター(複数)を付属させたものです。チャートポイント、売買が拮抗する であろう価格レベルを表示するものが複数あります。現在の価格の値位置を把握できる単純なインジケーターも複数ございます。

 結論を最初に述べておきます。(HPへのリンクです。「ご購入前に」があります。少々の追記をしております)

 相場に関わることにおいて、個々の前提条件うんぬんかんぬん以前の基本とする事柄を知りたい方

「IなりNの小話」を読んでみてください。




 Metatrader4をお使いであり、視覚的に値動きの確認をしたい方

「InariN ES or SP」をご利用ください。




 とにかく、勝率も良くて、利益を出せれば良いのだ

「他を当たってください」



「I なりNの小話」を読み込んだとしても、相場上手になるとは言えません。ただ、何にも知らないで取り組むよりも、売買における数々の考察は単純ながらも深いものとなるはずです。以前とは違った景色が見えるのではないかと思います。また、相場という世界だけに固執してはおりません。日常における暮らしの中で、1年後でも、5年後でも、ふっと思い出すことの一行でもあれば、価値があったのではないかと、そう、思いたいです。


 以上です。



 以下はご購入いただく際の参考になるかと思います。



 裁量トレードにおける独自の売買方法(売買スタイル)を構築するための基本に即し、応用いただける内容です。個性様々でございますように、トレードに用意できる資金額、時間数や時間帯、趣向や性格も、皆様それぞれ異なります。不自然なことではなく、全く当然のことなので、そうした個々の特性や個性、金銭的 な条件を含め、様々な前提条件を踏まえた上で、市場売買における利益を長期間安定して受け取ることができれば良いのですが、現実はそうではないことを、市 場関係者を含め、皆様がご存知のはずです。数年、数十年と利益を継続的に出し続ける参加者は圧倒的に少ないのが実情です。

「なぜ?」なのでしょうか。

 市場、マーケットは個々ならず、関わる参加者全員の個性や前提条件など全く考慮しません。言い換えますと、マーケットは何事をも、全ての一切を、受け入れ ます。全てに対して寛容である。全てを正解とする。この方が解釈としては正しく思われます。市場、マーケットにおいては参加者が利益を出そうが損失を出そ うが、全てを肯定されるのです。ですから、参加者が予期していなかった利益が出ることも、想像以上の損失が出ることも、当然のことであり、如何なることも起こり得るのが市場なのです。

 それでは、損失を出す参加者、利益を出す参加者、どこに違いがあるのでしょうか。 運が良いから利益が出る、そうでないから損失を出す。正解です。性格がマーケット向きだから利益を出せる、向いてないから損失を出す。才能があるから。才 能がないから。どれも正解です。市場、マーケットはあなたが発するどんな答えも否定しません。全てを正解とします。マーケットに正解を求めるのは意味が無いに等しく、間違いを求めるのも同様、無意味に等しいということです。自己満足の欠片が記憶に残るくらいでしょう。

 一時的であれ、恒久的であれ、何らかの事情で損失を計上したいという参加者は別にして、損失を出したい市場参加者はいないと思います。そうなると、全員が 利益を出したい参加者と言えます。利益を得るために全員が市場に参加しているのに、なぜ、極端な比率で利益を出す集団と出せない集団とに分かれてしまうの でしょうか。

 利益を出せる、出せないの前に、利益を出そうと思うのであれば、知っていなければならない事柄があ ります。一般的にはそれを基本と言います。基本となるものですから、個々の様々な前提条件うんぬん以前のことになります。この基本を分かりやすく解説した 書籍がひとつでもあれば公開することはなかったのですが、各論のみであったり、初心者向けとして単にテクニカル分析の基本的なことを総括しただけであった り、既知のものとして扱われていたり、肝心なところを哲学なき軟弱精神論にすり替えたり、故意にうやむや化しているようにも思いまして、そもそも論を含 め、考え方、見方、取り組み方を本テキストと付属インジケーターで提示することにしました。

 基本を知っていただき、自分に合う裁量トレードスタイルを構築していただきたいのです。そうした内容ですので、チャートを見ない方、過程の検証をされない方、即座に良い結果が出ることを強く望む方には合わない内容でございます。

「あなたに求められることはインジケーターから発するサインで売買するだけ。たったこれだけです」などという類のものではございません。具体的な売買矢印であ る、↓↑は一切表示されていませんが、視覚的に状態を認識できるよう着色、仕掛けは施してあります。聴覚的には音声によるアラートもご利用いただけるよう にしてあります。ただし、メールで知らせる機能はありません。今後もその機能は追加しません。

 基本と申し上げる のは、相場に関わるということの意味する内容となぜそうなのかという仕組み、本質を、参加者となるのであれば、常に意識しておくべき事柄を指します。難し くも何とも無く、拍子抜けするような事柄です。しかしながら、そうした基本となる事柄を意識された上で売買を行っている参加者は非常に少ないと思います。 ですので、本テキスト「IなりNの小話」では、先ず、そうした基本的な事柄を知ってもらうことを最優先としています。その上で、テクニカル分析を利用するという流れにしても らいたいのです。

 本テキストではテクニカル分析については述べておりません。極めて基本的な事柄に限定しており ます。同時に、テクニカル分析以前の見方、考え方のヒント、手掛かりを小話の形にしてあちらこちらに配しておりますので、テクニカル分析の応用において も、何時になるかは分かりませんが、役に立つ時が来ると思います。

 テクニカル分析を主に期待されているのでした ら、他にたくさんの良書がありますので、本テキストは期待はずれとなります。大きい声だと怒られると思いますので、小さい声で話しますが、テクニカル分析 に精通しているからと言って、パフォーマンスが良いとは限りません。もちろん、良い方もおられます。精通している、していないは別にして、パフォーマンス の良い方に共通しているところは、ごくごく基本的なテクニカルの知識(価格、値位置、支持線、抵抗線、ダウ理論、高値線、安値線、上昇線、下降線)を活用 し、お気に入りのインジケーター(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、ストキャスティックス、MACD、RSI、CCIなど)を使いこなされて いることです。オシレーター系は一切使わず、移動平均線と自分で引いた線のみ、ローソク足と自分で引いた線のみという方もおられます。

 ネット検索すればインジケーターも具体的な売買手法も、無料有料問わずに数え切れないほどたくさん見つかります。検索ですぐに見つかるようなものの、基本の見方や知識を既知のものとして省略されていたり、或いは、全く考慮されずにパラメーター設定で理屈を付けたりするものが大半です。才能のある方は別にし て、基本を知らないでいると状況の変化に対応できる術が限られているので、変化の度合いが大きいと、右往左往することになりますし、損失を繰り返す売買を習慣としてしまう可能性もあります。

 期間を区切り5年であろうが10年であろうがバックテストから導き出してきた数字を使って最適化を施されたもので説明 なり、理屈を付けられても、今後の結果についてはどうなるのか分かりません。分かっていると言うのであれば、5年後、10年後のあなたの資産残高はこうな りますよと、明言、確約できるはずです。利益の出る有用な裁量手法、また、有用なプログラム売買であっても自分の資金量や性格、趣向に合うのかどうかは別問題です。順調な場合は何も問題ないのですが、含み損を抱える期間が長くなったり、含み損金額が大きくなってきたりすると、そうした別問題が急速に拡大し てきます。

 システム売買、プログラム売買を否定する気は全くありませんが、有用なものはそれほど出回ってはいま せん。バックテストでは約定扱いされても実際の運用においてはそうそうきちっと約定しないものです。優良なものを選択できるためには選択者である自分が基 本を知っていることが必要です。2万、3万、ウン十万円とプログラム売買、EAを購入するのであれば、売買ロジックは秘密であっても、どういう売買をする ものなのかを売買履歴から推測できる方が良いでしょう。レンジに強いEA、トレンドに強いEA、スワップ狙いのEA、レンジ、トレンドに関係なく資金量に 応じて値幅や変化率でポジションを構築、決済するEAなど様々ございますが、選択者である自分がある程度の基本を知っていれば利益を出せる可能性が高いも ので、且つ、自分に合うと納得できるものを選択できるようにもなるはずです。そうした副次的な効果も狙っております。ただし、エクセルなり、何なりを用 い、売買履歴から+-の計算を行っても、所詮、戦術レベルの分析に終始することになりますので、さしたる価値は見出せないものなのです。

 裁量のみでの売買結果を公表、公開されている方々もたくさんいらっしゃいますが、もし、これはと思えるもの、売買手法になるかと思いますが、そうしたものを見つけたとするのであれば、その作者様にいくつかのご質問をされたら良いと思います。例えば「具体的な売買ルールとそのルールを用いる際の資金管理を教えてください」 とか「購入後のサポートがあるということですが、どのような内容ですか」とか質問されるのが良いと思います。お返事をいただけて、その内容に納得できるのであればご購入されれば良いと思います。売買ルールがないというのは再現性の点で問題になりますし、ご当人様以外では使いこなせない手法なのでしょうし、資金管理においても、同様なのでしょう。

 当方の「IなりNの小話」「InariN ES and SP」は売買手法を提示しているのではありません。見方、考え方、取り組み方を主旨としています。つまり、自分で行う売買を自分で答え合わせができることを提示しているのです。従って、当方の場合、サポートは無用となります。これは逃げているのではありません(笑) MT4を既にお使いの方であればインジケーターの設置を含め高値安値の切り上げ切り下げといった程度のことはご存知であろうし、自分で答え合わせができるとなれば、独力独学ができるということですから、何もサポートをする必要がないのです。1+1=2 正解です。1-1=0 正解です。嘘でも冗談でもなく、当方が提示しているのは本当にそういうことなのです。

 Metatrader4を利用する理由を述べておきます。様々な説明や確認を行うために、独自に作成したインジケーターを利用できるからです。その他、 バックテストを行えること、デモ口座が用意されていること、無料で使えること、Metatrader4を用意している業者が複数あることなども含みます。

 超短期とされるスキャルピングからデイトレードを念頭に作成しておりますが、もう少し長めのスイングトレードに おいても参考いただける内容です。本テキストご購入後に、特殊なハード機器やソフトウェアがさらに別途必要であるとか、特定のある時間帯でのみ有効である とか、賞味期限があるといったものではなく、一般に広く知れ渡ると優位性が失われ機能不全となる、といったものでもございません。主に、流動性が豊富であ り多くの国内業者様でもスプレッドの小さい、ドル円、ユーロドルを売買対象通貨ペアとしておりますが、その他の通貨ペアにおいても全く同様に機能します。 自動売買、プログラム売買、EAを駆使したものではございません。裁量トレードに特化した内容です。

 裁量と申しま しても通常の売買であり、何らかの指標や要人発言といった特殊な値動き材料を狙ったものではございません。また、スワップ狙いでもございません。純粋に為 替差益を狙った内容です。さらに、直接の売買をMetatrader4(以下、MT4とします)扱い業者のみに限定したものでもございません。MT4を チャートのみの使用とすることができます。MT4をご存じない方、成り行き売買注文方法の知識がない方など、全くの初心者様を対象としたものではございま せん。この事に注意ください。MT4のインジケーターを表示できたり、チャートテンプレートファイルを作成できたり、色や線種の変更ができたり、チャート の拡大縮小、時間軸の変更、売買注文の執行といった基本操作の知識があれば理解いただける内容と思います。

 年収 130万円、200万円、結構、キツイです。そんな状況で節約に励み、資金として50万円も用意できれば、それだけで生き残れる素養、独自の売買を構築、 実行できる能力は十分にあります。千通貨単位で売買を請け負ってくれる業者、百通貨単位、それ以下で請け負ってくれる業者もありますので、50万も必要な いかもしれませんが、リアルトレードでもそうした小さいトレードサイズで十分な売買学習を行うことができると思います。

 デモトレードとリアルトレード、精神的な圧力は全く質的に異なります。追い込まれた時の精神的な圧力はデモでは味わえません。そうした経験を重ねることも 大切な学びのひとつです。しかしながら、チャートに慣れるまで、手応えを感じるまではデモトレードで何回も売買を繰り返し、過程を検証し、少しの学びを数 多く得てください。リアルトレードでは知識も豊富であり、静かな相場も荒れる相場も、何度も何度も経験し、それでも生き残ってきたプロが参加しているので す。未経験者が富士でも筑波でも鈴鹿でも、そうした場所、サーキットでプロが操るワークスマシンと競争して勝てますか。仮にプロと同じワークスマシンに乗れても、最初はスロットル全開どころか、ストレートすら真っ直ぐに走れず、蛇行すると思います。大切な資金をわざわざ減らす必要はありません。慣れてから にしてください。

 デモトレードやバックテストで構わないので、小さなケガは大きなケガを防ぐためと、早い時期 に、数多くのトレードを行ってください。それから、失敗トレードの検証と成功トレードの検証を行い。比較してください。必ずしも成功したトレードがあなた に合うものではないかもしれませんし、失敗となったトレードがあなたに合わないものでもない、かもしれません。良いも悪いも、数字だけでもって考えるのは 遠回りになる可能性が高いです。数字も必要ですが、それは感情を持たないプログラム売買に優先されるべきで、トレードを行うのは人間であるあなた自身であ りますので、基本を知った上で、本来的な自分に合うものを見つけて、身に付けることを優先されるべきです。それを身に付けられたなら、時と、場所と、状況 に応じて、装いを変えるのと同じように、無理の無いトレードができるようになりますし、休むも相場の意味がよく分かってくると思います。

 数十年と相場で生き残っておられる方々は装いを複数用意しておられます。時には小さく間違うこともありますが、大きな間違いに気付いた時は装いを新たにす るのではなく、原点に戻るかのように、自分本来の装い、見方、やり方に戻られます。早い段階でおぼろげながらも、自分の原点、自分に合うものを見つけるこ とです。たらればの話でもなく、理想の話でもなく、最大獲得pips数とか、損失pips数とか、数字のことはその次にして、現在の自分にとって無理の無 い装いを見つけることを最優先にしてください。遠回りのようですが、安全、確実と思います。

 極端な例ですが、 50ccのバイクをあちらこちら補強して、大出力の1,000ccエンジンを何とか載せても、アクセル全開となると高負荷の連続で想定外の場所でフレーム が折れるなり、深刻なトラブル発生で走れなくなることでしょう。必要以上に飲み食いすると苦しくなるのと同じです。小さく始めて徐々に大きくなれば良いの です。装いを整えるにはそれなりの過程と時間が必要になるものです。

 感情的になっていなかったか。さっきの負け を一気に取り返そうと思っていなかったか。リスク計算はしていたか。トレードサイズは適正だったか。倍返しなどと大きくしていなかったか。市場オープン 前、または、クローズ前の単なるポジション整理の動きではなかったか。リスクも何も考えず動いた方向にだけ反応してしまったとか。直近高値安値は確認した か。値の切り下げ切り上げはどうであったか。ポジション取得時の値位置はどうであったか。指標発表、要人発言の予定時刻は確認していたか。予定にない突然 の値動き材料、発表予定時刻前に何らかのリークがあったのか。既存のポジション可愛さに、反転を期待して追加ポジションをつくり、これでもかと、さらに追 加し、次は祈りを込めて追加したのではなかったか。思い込みという荷物を背負っていなかったか。逆行し含み損が出ているポジションを解消できなかったのは なぜか。ルールに例外を設けてしまったのはなぜか。ポジションを引っくり返せなかったのはなぜか。自身の考え、思い込み、そうしたものに溺れていた自分が いたのではないか。いろいろございます。

 今、この通貨は金融緩和政策でどうだとか、金利引き上げでどうだとか、 そういう地合いに関わる知識も必要ですが、そうしたものが障害になることもあります。特に短期の売買では大きい障害になり得ます。地合いの向きとは逆に価 格が動くことなど短期であれば珍しいことではないからです。そうした時に、地合いは地合いと割り切って、その動きについていけるかということです。或い は、地合いの方向とは逆に価格は動いているから、方向が揃うまで、1週間、2週間、数ヶ月でも、待つという対応ができるか、どうかということです。失敗と なったトレードの原因は多種多様ですが、成功したトレードの場合、要約すると、上がって来ているから買いの方向、下がって来ているから売りの方向、上がり に転じたから手舞い買いに転換、下がりに転じたから手舞い売りに転換、そうした売買を行ったと、そうなると思います。それくらい単純な見方をする方が良い のです。それが基本の考え方です。上がっているのに売りを行うのであれば、上げ止まってからです。もしくは、上げ止まりの価格を割り出して、それにとも なったストップ価格を設定してからです。そうしたことをせずに、利喰いができた、利益が出たというのは、たまたま運が良かったと言う事です。短期的にはそ れでも良い結果が出ることはありますが、長期的にはその結果を維持できないと思います。

 2年続けて利益を出せた 方、期間に関わらず原資の金額を5倍以上に出来た方、期間に関わらず50%のドローダウンを喰らったけど原資以上にもっていけた方、こうした方々は才能が おありです。そのまま、独自の考えで取り組まれて良いと思います。そうでない方、もうひとつ伸びない、攻めきれないし、守りきれないし、結果の数字も自身 の心理的な面においても何か引っかかる、資金が現実的にマイナス状態、そうした状況であるなら、基本の見方を習得する、習得し直す必要があると思います。

 コツコツドカンと言いますか、ドカンドカンでも構わないのですが、自身の値頃感や勘による売買、思い込みによる売買と言っても良いと思いますが、才能ある方は別にして、普通の方にとって、そういう売買は妨げになるもの、厄介なもの、厄介な癖になり得ます。上達する にしても、そのスピードが遅く、気が滅入るほどと思います。利益を出せていないのであれば、値頃感を含め、ローソク足の確認も無く、ストップ値も明確に出 せていない売買を、即刻、お止めください。くれぐれも上がっているのに売る、下がっているのに買う、こうした流れに逆らう売買は止めてください。これが癖 になると、修正するのが本当に大変です。なぜか難しい場面で売買を繰り返すことになる可能性大だからです。難しい場面、状況で売買を行うから、損切が頻発 したり、往復ビンタを何度も喰らったり、早い利喰いに終わったりで散々な結果となる可能性が必然的に高まります。そういう癖が付いてしまうと、我が侭売買 以外、どんな手法も身に付きませんし、資金がぐいぐいと減ることはあっても、増えることはないでしょう。流れに逆らうポジションを建てるならという売買ポ イントも限られています。それを知るだけでも、流れに逆らう売買回数が減ることでしょうし、悪い癖の拡大を防ぐことになるでしょう。お役立てください。

 数ヶ月も数年もポジションを持ち続けるのであれば地合いの知識も深く豊富に有る方が有利でしょうが、短期の値動き原因をあれこれ求めても、うんちく論者に なれるだけです。原因を求めるのであれば自分の対応、装いに求めてください。つまり、基本を習得できているかを問うてください。値動きは何かの経済指標や 要人発言、突発的な事件や天災といったニュースを材料に動くこともありますし、テクニカル要因でも動きますし、各国経済のファンダメンタルズに由来するも のでも動きます。発生した値動きに対して、自分はどういう対応をしたのか。なぜ、そういう対応をしたのか。なぜ、買ったのか、なぜ、売ったのか、なぜ、見 送り休んだのか。なぜとなる要因や原因を自分に求めることはできるはずです。このことを優先しましょう。

 人それ ぞれの生き方がございますように、それぞれ独自のトレードを行うことが極めて自然なことであると考えています。みんながみんな、参加者全員が全く同一な見 解を持ち、売買するのであれば、相場は成り立ちません。それぞれ異なるからこそ、相場は成り立っていると考えられます。ただ、類似点として、或いは、共通点として、重なる点はございます。そうした点、例えばある価格が、ここは支持線、ここは抵抗線として、多くの参加者に注目、認識されて行くという点です。 支持線になるのか、抵抗線になるのか、それは分かりません。大なり小なりの売買が繰り返し執行され、その度に上下の値動きが発生し、やがてその時の圧力、 勢力が強い方へと価格は傾いて行きます。そうした過程を経て発生した値動きをトレンドとして扱い、その方向、勢力の強い方向が視覚的に分かり易いように付 属インジケーター作成してきたつもりです。もちろん、インジケーターにも限界があります。トレーダーが気付かなければ、気付いても解釈を間違っていれば、役に立たないでしょう。インジケーターからの視覚的に得られる情報、アラート音声ファイルの情報を含めるだけでなく、本テキストでの内容を、是非、売買の 参考にしていただきたく思います。

 通常、そうしたところを見極めるにはそれなりの時間、経験といった慣れが必要 ですし、慣れたとしても間違うこともありますし、頭で理解できていても、すぐに実行へと移せるものでもございません。ただ、慣れに費やす時間を短縮できる ように、また、建玉方向が間違っているならば下したその判断を短時間で修正できるようにといったことを意識して作成したつもりです。しかしながら、チャー トから判断すべきシグナルなりサインなりの合図が発せられていても、気付かないとか、気付いて判断 が下せたとしても、実行するのかどうかといったことは別問題でありまして、相場に参加した当事者に関わるものでありますから、本テキスト作成者側では手出 しできないことがあることをご理解ください。ご自身の独力が必要とされます。この独力が構築の源泉です。

 仮に、 相場を先生としましても、大変に物静かな先生です。適時、あなたの発する問いに対しての答えを声を出して教えてくれることはありません。ただ黙って指し示 すだけです。指し示すと言っても、未来のことを指し示してはくれません。ローソク足で言えば、たった1本先の足ですら示してくれないのです。

 不親切と言えば不親切な先生です。間違いなく、PTA会議で大騒ぎになる先生です。とても熱心な保護者がおられます。行き過ぎるとモンスターペアレンツで す。そんな方々がいくら大声で希望や、要望や、非難を浴びせても、この先生は黙っているだけです。じっと黙って、参加者がいる限り、黙々と指し示し続ける だけです。そうした態度に感情を昂ぶらせた保護者、参加者を筆頭に、思惑通りにならない先生との遣り取りに疲れ果て、次第に教室を出て行く、退場となるこ とでしょう。三ヶ月、半年という僅かな期間でそうなる方もいます。それでも人気のある先生ですので新規参加者はたくさんいますし、もう一度という復学者も たくさんいます。昨日、参加したばかりの方、数年、十数年参加し続けている方、様々いらっしゃいます。在籍期間に関係なく、資金の大小にも関係なく、どん な方にも偏ることなく公平に同じものを指し示す先生であるところが人気のヒミツなのかもしれません。

 それでは、 自主的に退出、退場される方は別にして、退場となる方、ならない方の違いは何でしょうか。何か特別な道具を持っているのでしょうか。それとも、普通の人間 には備わっていない才能、先生の声が聞こえるとか、先生の指示先が観えるとか、第六感のようなものを身に付けておられるのでしょうか。そうかもしれませ ん。本当にそのような方もいらっしゃるのかもしれません。

 全く普通、至って普通、恐らくこの先も積極的に普通で あることを望む私には、そのような特別なものはありません。欲しいとも思いません。羨ましくも思いません。特別なものがあれば、楽に口座残高を増やせる し、お金で買えるものなら何でも手にできるのに、うんぬんと思うのが逆に普通なのかもしれません。確かに、最初は口座残高の推移をグラフにして、σバンド の3σをブレイクした! と無邪気に喜んでるかもしれません。でも、いつかきっと、止めてしまうと思います。止めてもいいじゃない、たくさんのお金ができ たから。それも、確かにそうですが、自身の器に合わない金額を手にしてしまうと、釣り合いが取れるかのように、相場以外の教室で無くしてしまうだろうと思 います。或いは、金銭的な資産ではなく他のものを失うことで釣り合い、バランスが取れるのだろうと思います。一時的にプラスであったり、マイナスであった りしても、中和されるような、帳尻合うような、不思議な力が働いて落ち着くところに落ち着く、と思います。お若い方々にはピンとこない類のお話でありま しょうが、その時期が来ればよく分かっていただけると思います。自分は金銭以外のもので帳尻を合わせられると困るので、お断り、辞退します。トレードでは なく、消し去りたい過去の恥ずかしい記憶を自分だけでなく関わった全員の記憶からも消してくれることで、帳尻取ってくれるのであれば、喜んで、頂くことに するかもしれませんが(笑) 往々にして、得たものよりも失った本当のもの、それに気付くのは、ずっと、その後、になりますね。

 バランスポイントとしても、常に一定一様ではなく、そのレベルで起こること、現時点段階でのバランスポイントであって、将来に渡ってずっと同じというもの でもないと思います。何かを学び身に付けることで変わるでしょうし、何気ない、例えば、重い荷物で困っている婆ちゃんの代わりにその荷物を持ってあげた り、お腹が大きくて立っているのが辛そうな妊婦さんに自分の席をそれとなく譲ってあげたり、ご近所の方に何か挨拶「おはようございます」と声かけするだけ でも、変わるような気がします。気にもしていなかった、見向きもしなかった、そんなところに目が向くようになればそれだけで変わるのではないでしょうか。

 ブラックマンデー、ライブドアショック、リーマンショック、ドバイショック、チャイナショック、アベノミクス、 アベノショックなんでもいいですが、PTA会議で大紛糾といった状態です。そんな中で退場せずに資金を守れた方々、損失どころか利益を得た方々は何を見て いたのでしょうか。暴れん坊生徒、周りを煽り、育て上げ、膨れ上がったポジションを解消すべくファンダメンタルズに通じた大口の投機家は今だと見込んで仕 掛けたでしょうし、その情報を得ていた連中も勝てると見込んだからその仕掛けに乗ったのは間違いないでしょう。その流れに乗れた個人のトレーダーは利益を 得たし、流れに逆らったトレーダーは損失、退場となりました。現物抱えたまま何もしなかった個人は空中散歩から海中散歩。その後、永らく海底を探索するこ とになりました。

 相場、先生が指し示しているものは、その時、その瞬間の価格です。未来の価格は示してくれませんが、現時点と以前の記録、現時点までの道程は分かります。色分けしてあるローソク足なら、陰線、陽線、始値、高値、安値、終値が分かりやすいです。足は 複数ですから動き方も分かります。止まったところ、上なり下なり動き出したところ、また止まったところ、規則性があるような、ないような動きでも、共通し て買われているところ、売られているところはおよそ目に入ると思います。サポートとレジスタンス、またその立場の入れ替わりが目に入ると思います。もちろん、時間軸によって見つかる数の多さは異なります。相場参加者が最も見るであろう時間軸を選択するのが良いです。そうなりますと、日足が最も見られる時間 軸になると思います。ポジショントレーダーであるなら週足も見るはずです。もっと大きな流れも見るとして、月足以上の足を見ることもあります。みんながみ んな、全く同じ価格に注目することはないにしても目安になる価格は見えてきます。つまり、先生は買い玉持ってるなら、売り玉持っているなら、手仕舞い、逃 げなさいという価格帯は示してくれているのです。それを見失わないことです。新規で建てるなら、売り買いの決着がついてからでも十分ではないですか。

 相場の世界は孤独なものなのです。困った状況に追い込まれても、誰も助けてくれません。本当に困れば、助けてと、自分から口に出すことすらできない状況に もなり得ます。最後の最後、自分を助けることができるのは自分だけなのです。こんなに苦しいことがあるのかといった状況に追い込まれることもあります。こ んなに楽しく短時間で稼ぐことができて幸せといったこともあると思います。天国から地獄、地獄から天国。一夜にして世界が変わっていることもあります。穏 やかな日々もありますが、時には何かを材料に、一瞬にしてそれまでの秩序を破壊、世界が崩壊するかのような暴力的な値動きが発生する事もございます。手に 負えない事や、その瞬間には全く理解できない、自分では分からない事が必ず起こります。そうした出来事の繰り返しが相場の日常なのです。相場に参加すると いうことはそうした不確定要素だらけの日常にあなたの大切な時間や資金を投入するということを覚えていてください。大袈裟なお話ではなく、失うものが時間 や金銭だけなら御の字であって、あなた自身が崩壊することも、これまでに培ってきた人間関係を含め大切にしてきたもの全てが壊れてしまうことも十分に起こ り得るのです。そうした覚悟ができないのであれば相場に取り組むよりも、何か他の事に目を向けられる方が幸せな時間を過ごせると思います。

 独力が必要と考えておりますので、購入後のサポートはありません。サポートできることは全て本テキスト、付属インジケーターに注がれています。独学できる術をお伝えしています。

 なぜ公開することにしたのかと、繰り返しになりますが、申し上げますと、一般投資家、投機家、何でも良い のですが、個人が相場に向き合う前のそもそも論を具体的に説明したものが皆無であること。これが大きいです。「相場ですから、あなたの利は誰かの損で、あ なたの損は誰かの利となります」そのような表面的なお話ではありません。それ以前のもっと根本的な事です。それから、当日の注目すべき単純な売買ポイント があるのに、それらを隠蔽するかのように様々なテクニカル分析が利用されていたりする現状も理由のひとつです。先ず、当日の単純な売買ポイントを踏まえてもらいたいと強く思うからです。その上でテクニカル分析を行えば大怪我を未然に防ぐことができると思います。

 為替扱い業者(ブローカー)と仲良くできれば良いのですが、あなたの親身になって対処してくれるお友達では断じてありません。確かに良心的なブローカーさんも数社ございます。しかしながら、ある日を境に、急激、且つ、異常なスプレッドの拡大による強制決済、あからさまな約定遅延や約定拒否、訳の分からない通 信切断、業者の廃業に伴う建玉の強制決済、有無を言わさず規約に反したなどとしての口座抹消など、そうした扱いをする業者さんも過去においては珍しくあり ませんでした。現在ではそうした業者は淘汰され少なくなりましたが、どらかと言えば顧客である私たちの方がそもそも不利な規約を承諾し契約しなければ取引 できない、そうしたリスクを最初から背負った立場なのです。

 なぜ無料ではなく、有料なのか。無料というリスクよ りも有料というリスクを取りたいからです。無料であれば作成者側に何のリスクもないというのは正しくありません。無料であっても、有料と同様にリスクはあります。本テキストは有料でありサポートもない。これはヒミツとか、誰も気付いていないことですが、などという人の欲を刺激するような内容も皆無であり、ご購入いただけても、何 か特別な特典があるのでもありません。具体的な説明はご購入いただけた方のみになりますが、内容としても、特別なものではありません。ご購入されても、そ の後の独力が必要であると、はっきりと申し上げているので、普通では購入対象外になるテキストだと思っています。何かしらの、ご縁と言いますか、共感でき るようなものをお感じになられました方のみ、ご購入ください。

 相場へ参加するあなたにとって相対するライバルは 業者であり、あなた自身でもあります。念入りに準備を行い(資金が足りないのであれば節約、貯金に励む、知識が足りないのであれば読み漁るに聞き漁る、経 験が足りないならリアルトレードに限らずデモやバックテストを行い、ありとあらゆる成功、失敗トレードを経験するなど)自身で実行できるだけの対策を施し た上で、どんなことも否定しないどんなことも起こり得るのが相場だ、と自分に言い聞かせ、独自の相場道を歩き続けていただきたく思います。

 分捕るどころか、分捕られることもあると思います。そうした時は、多くの場合において、建玉方向がそもそも間違っているということは別にして、ブレーキを 踏む局面であるのにアクセルを踏んでしまっていることが多いです。トレードサイズが大きくあり過ぎたり、利益が乗ってもいないのに玉を追加、ナンピンとし て、ナンピン、また、ナンピン、結局、またナンピン、ナンピンならずで一気にトレンド爆発で即刻退場。ナンピン、サンピン、スカンピン。よくあるお話で す。アクセルだけでなく、躊躇なくブレーキを踏むことも資金を守るために必要です。ブレーキは損切だけではなく、一時、相場を離れる、休むといったことも 意味しています。

 皆様が独自の売買を確立されるまでの過程において、様々な発見、学びがあると思います。その為 にも、「IなりNの小話」、「InariN ES or SP」をご購入されるのであれば、是非、ご自身のことを、こうだろう、あぁだろうと思っていることや、相場に関してこうだろう、あぁだろうと思っているこ とを、一旦、白紙にしていただき、どのような事も受け入れることができるニュートラルな状態で、テンプレート設定通り、ノーマルパラメーター設定での チャートを使用しながら値動きを観察し、独自の売買確立までの過程を、辛いときもあると思いますが、それすらも楽しんでいただきたいと思っています。

 本テキスト作成者もくやしい思いをたくさんしてきました。結局、相場が大好きなのです。学びを得るひとつの道具です。相場に愛されている毎日ばかりではご ざいませんが、許される限り、相場に関わり続けたいと思っています。背負えるだけの荷物を背負って、学び続けたいと思っています。ただし、専業トレーダー になるつもりも、そうした業界に転職するつもりも全くありません。本業あっての自分を背負うこと、これが私の売買ルールその二ですから。


荷物(リスク)と報酬(リワード)と選択

 短い時間足(1、5、15、30、60、240分足など)は、既にご存知であると思いますが、一般的に短い足ほどダマシや、直近の損切価格帯を刈り取り後 に以前のトレンドに戻るといったような値動き、トレンドの反転を匂わせるかのような見せ掛けの値動きが頻繁に発生するということは覚えていてください。値 動きの力(保持しているエネルギー)においては大きい時間足ほど大きいです。これは単純に、例えば、1分足1本の値幅と4時間足1本の値幅なりを比較すれ ばご理解いただけることと思います。値動きの力を売買に利用するのですから、基本的に、大きな時間足での売買では荷物(リスク)として引き受ける金額は大 きい金額になることも覚えていてください。順行すれば大きな報酬(リワード)として得られる金額も大きくなり得ます。もちろんトレードサイズの大きさや、その数に関係することですし、利益確定値(リワード設定値)にもよりますし、精神的に耐えられずに利益確定の微益決済をしたとか、値動きが変化したので素 早く損切、微損決済したとか、様々な場合がありますけれど、大きい時間足ほど力、荷物(リスク)は重い(大きい)です。1分足には1分足の荷物、4時間 足、日足、週足など、それぞれの力があり、荷物の大きさは異なるし、同じ時間足であっても、常に一定の大きさでもないのですが、大きい時間足ほど大きい力 があるということは覚えていてください。また、用意できる資金が豊富であればあるほど有利であることは間違いないです。理解していただきたいのは少ない資 金という状態はそれだけで不利であるので、トレードサイズを相応に小さくして不利である状況を解消するべく対策を取るということです。

 重なる点があると、申し上げました。参加者の多くがここは支持線になり得る、抵抗線となり得ると認識されている価格帯があります。そうした価格帯での荷物 (リスク)は例え1分足でも、1時間足、4時間足、日足、週足などと同じ荷物(リスク)を背負うことを意味する足があります。相場の値動きが大きい場合や、長期間小さな値幅で上下を繰り返していた場合など、何かを引き金にたったの数秒で、機能していた支持線、抵抗線を難なく突破し、100pips以上の 値動きとなることもあります。1分足、5分足で軽く5pipsなり10pipsなりを獲得しようなどと安易に売買を行いますと、稀にですが、エントリーを 行った直後に、何が起こったのか訳の分からない世界へと瞬時に連れて行かれることがあります。記憶に新しいところでは、小動きを繰り返していたドル円が、 1分足で100pips以上の値幅の足が2本連続、1日では6円ほどと大きく動きました。直前に建玉をした方々、順行であれば天国ですが、逆行であった場 合、退場切符をいただいた方も大勢いらしたのではないかと思います。設定した損切値で約定してくれればマシな方でとんでもなく離れた値で約定、決済されて いたなんて場合も多くあったと思います。くれぐれも安易な考え、単なる思いつきでの建玉は止めてください。そうしたトレードの反省として、安易に考えた、 思いつきがいけなかった、つい値頃感でなどなど、という曖昧な理由を原因とすることだけで終わってしまい、次につながらないです。つながるのは、また、同じ売買を繰り返す、ということになります。

 準備、対応を練った上でトレードを行っても良結果に至らない事も多くありますが、トレードの結果を反省する時、トレードを行う際に、何らかの根拠があった はずです。上がると思ったから買った。そうではなくて、どうして上がると思ったのか。上がり基調で直近高値を実体が抜けたからなのか。大きな陽線ができた からなのか。トレンドラインを抜けたからなのか。ほんの少し具体的な事を継ぎ足していただきたいのです。

 スプ レッドも荷物(リスク)です。設定値、決済値で約定するのかどうかも荷物(リスク)です。売買回数が多いということはリスクを引き受けている回数がそれだ け多いということになります。手持ちの資金を売買回数分、リスクにさらしているということです。報酬(リワード)を得るためには様々な荷物(リスク)を背 負うことを選択しなければなりませんが、余計なリスクを背負う必要はないはずです。

 余計なリスクを背負う癖がつ くと、ポジポジ病にもなります。相場熟達者、大口投機家からすれば絶好のカモです。彼らはどんどんポジションが膨らむことを狙っています。ポーカーゲーム で席につき、見回してもカモがいない場合、自分がカモであることに気付くべき、というお話があります。利益が出ているならポジポジ病でも問題ないのです が、そうでないなら、もっとリスクを強く意識するようにしてください。リワードよりも、先ず、考えるのはリスクです。考えることができるからです。明確な のはリワードよりもリスクだからです。チャートは逃げろというところは示しています。リスク判断に迷いがあるならば、明確になるまで待つしかないのです。 待つのも相場、待つのが相場、待たされるのが相場です。それは分かっているけれどとするならば、ポジポジ病の応急的な対策として、売買する時間足をひとつ かふたつ上位の足に変更するのも良いです。或いは、売買回数を5回までとか10回までとか制限をかけるのも良いと思います。決めたルールに例外なし、ルー ルを守ることがルールその一です。自身を守るためのルールを作成されたのですから自らそれを放棄するのであれば、その行く先は退場という名の終着駅です。 売買の回数において、どれくらいからが多いのかとの問いがあれば、参考と致しまして、前日の高値安値のレンジが例えば100pipsとします。獲得希望リ ワードを10pipsとして、平均スプレッドを往復で2pipsとします。足して12です。100÷12=8.3333....となります。最大8回まで にされてはいかがでしょうか。これまでの売買履歴から勝率が50%とします。それなら最大4回とされてみるのも良い考えだと思います。

 売買の記録、日誌をつけるのも有効です。つけるだけでなく、つけた日誌を再読するとさらに学びの効果が高まります。日に100回も売買するような方は滅多 におられないとは思いますが、売買回数が多くて面倒というような場合、このトレードは良かった、あのトレードは良くなかった、このチャート形状が気になっ たなど、特に意識しておきたいものだけでもつけていただきたいです。手書きのラインチャートに価格とコメントといったメモ書き程度でも良いと思いますし、 チャートをキャプチャしてコメント記入してデジタル保存でも良いと思います。自分に合うやり方で続けてみてください。それから、トレードの練習として MT4のバックテストを行うのであれば、学びの初期段階であればなおさら、何の練習をするのかと、ひとつに絞った方が良いように思います。買いも売りも行 うのではなく、買いなら買いだけ、売りなら売りだけに絞るということです。

 損切貧乏。これも辛いですね。躊躇な く損切できるのはとても良いことなのに。十分に理解しておられると思いますが、売買回数が多いとそうなりやすい傾向があります。単純に売買回数を半分にす れば損切貧乏になる速度は半分に減少しますから。損切貧乏状態でトレードサイズを大きくすると、退場へ大きく加速できます。回数やトレードサイズを除いた 場合の主な原因として、価格は合っているがタイミングが悪かった、押しや戻りの待ちが浅く引き付け不足であった、損失額を小さくしたいがために損切をきつ く設定してしまっていた、狭くした損切にかかるのが嫌で利喰ってしまった、平均して数字を確かめると、損大利小。勝率は75%あっても口座残高は右肩下が りが明確。誤解していただきたくないのは損大利小がいけないと言っているのではないことです。損大利小であっても、損小利小であっても、実にきれいな右肩 上がりを描く方も多数いらっしゃいますから。資金が増えずに減るということが問題なのです。だからと言って損切を大きく取れば良いということでもないで す。たった1回の損切で資金の10%、20%を失うのは馬鹿げたことです。失った%以上のパフォーマンスを上げないと原資には戻れません。既知のことでは あると思いますが、そうでなかった方はご自分で計算されてみてください。

 例えば、ユーロドルは大体 20pips、40pips、60pips程度がひとつの値幅です。半値押しを考えると10pipsの損切ではヒットするのが当然とも言えます。それで も、10pipsを固定損切にしたいということであれば、エントリータイミングを研究するしかないです。損失額を小さくしたいがために10pipsにした というのであれば、トレードサイズを半分にして、20pipsに変更する方が良いと思います。少なくとも、損切貧乏状態、資金右肩下がりの傾向が出ていれ ばトレードサイズを小さくすることを第一に考えてください。売買履歴からの平均利益額が平均損失額を下回っていればその傾向を疑ってください。無理して平 均利益額を上げようとトレードサイズを過度に大きくするのは危険です。そういうことを繰り返すと、金額そのものに意識が移るので、設定した利益確定値に価 格が到達する手前で決済してしまったり、トレンドの転換の兆候も出ていないのにちょっとした押しや戻りで成り行き決済し、ますます損大利小になる癖がつい てしまいます。損切貧乏状態はアクセルを踏める良い状態ではありません。間違っても、トレードサイズを大きくして損失の拡大に加速をつけてはいけません。 下手するとブレーキまで壊れてしまいます。ブレーキを踏んで、売買を休むことです。続けるのであればトレードサイズを小さくしてリハビリしましょう。

 リスクを選択することにおいて、専業トレーダーや、売買を生業とする方々よりも有利な点があります。それは、休む、相場を離れることを自由に選択できるこ とです。彼らは売買することでメシ喰ってるので、そうそう休んではいられません。不眠不休で取り組む時期もあります。捻出しなければならない最低の経費も あります。動きのある相場でもそうでない相場でも、決められた期間内に必ず最低限の利益は計上しなければなりません。できないでいると廃業、失業、クビと なります。その圧力たるや相当なものです。休む、休めるというのは、実は、非常に強力なあなたの相棒なのです。ですから、眠れないとか、休めないほどのリ スクは取らないこと。言い換えますと、何時でも休めるだけの明確明瞭なリスクのみを引き受けるという姿勢を崩さずに維持してください。唯一これだけが、あ なたを守る術です。相棒とできるリスクのみを選択してください。あなたを守るということはあなたの資金を守ることでもあります。大切な資金を不明瞭なリス クに付き合わせる必要はないですし、不明瞭、且つ、過大なリスクを背負う必要など全くないのですから、想定以上の我慢ならないリスクとなった時はゴメンね をしてサヨナラしましょう。

 習熟されていく過程において、たくさんの出来事を良いも悪いも関係なく経験を学びに 変えて実践できなければなりません。たくさんのことを学ぶためにも、過大なリスクを背負うことは避けるべきなのです。学びの途中で資金が枯渇してしまうの は非常に残念なことです。学びの初期段階では小さいトレードサイズを維持してください。売買に関しての才能、チャートを読み取る力、これからの値動きを察 するセンスが相当なレベルであるのに退場を余儀なくされた方も少なくありません。退場となるほとんどの原因は自身の思い込みとそれに付随したリスクを過大 に引き受け(ルール違反)、その状態を維持してしまったことです。どこかで修正、軽減ができていれば、生き残れていたはずです。

 稼ごうという強い意識が守りの意識を押し潰す。何でもどんなことでも、バランスは大事です。稼ぎたいならルールはきちんと守る。何かで上手にバランスを取りましょう。

 既知のもの未知のものを含め本当に様々なリスクが存在します。売買だけに限らず、通信接続関連、使用するパソコン関連の不具合もリスクです。不具合が発生 したとしても、短時間で正常に復帰できるように仕組みを検討されてください。不具合は必ず起こるものです。予備の端末を用意するなり、対策を検討してくだ さい。


まとめ

ルールを守ることがルールその一

報酬(リワード)を得るための荷物(リスク)である

損失という荷物も在るものだとして背負うからこそ報酬を得る権利が発生する

明確明瞭な荷物(リスク)のみを背負う

自分を守るため、休めるだけの荷物に限定する

重く大きい荷物なら、軽くするか、廃棄(全決済)する

荷物の背負い方、降ろし方を学び続ける

リハビリはトレードサイズをより小さくして行う


MT4の設定


 目一杯長期間のバックテストをされる場合、それ専用としてのMT4を別に用意しておく方が良いと思います。それから、使用されるWindowsPCのカレンダー設定は西暦を設定ください。和暦ではバックテストができないです。

 各種インジケーターなのですが、データ処理が間に合わず気配値は更新されているのにチャートの描画が更新されないといったことが起こり得ます。 Build900版ではかなり解消されましたが、突然の大きな値動き、指標発表時に起こり得ます。使用しているCPUはi7-2620Mであり、http://www.cpubenchmark.net/ によりますと3828という数値です。参考にしてください。

 CPUやGPUの性能がもっと上であれば問題ないかもしれません。確認できる環境にないので何とも言えません。申し訳ございません。デスクトップPCを別 途、用意しようかと考えていたのですが、地震、水害、火事の発生といったことは有り得ることなので、即座に避難できるようリュックに放り込めるノートPC を使い続けています。

 更新対策として、根本的な解決にはならないので申し訳ないのですが、参考までに、設定を変 更してみてください。MT4の ツール(T) オプション(O) と開いて、さらに、チャートというところを開きます。設定変更する場所は ヒストリー内 の最大バー数 と チャートの最大バー数 です。

 時間軸の変更をする際にもたついたり、突然の大きな値動きに処 理が間に合わない場合がありますので、各5,000本としています。お分かりいただけますようにかなり長期間のSMAを表示させています。そのために少し 多めの数としています。不要と判断されればそのインジケーターを削除いただいて構いません。そうすれば、チャートの最大バー数を3,000本にするとかな り軽くなります。(1分足、1440本、1日)その分、表示される内容も削られることになり、5,000本では表示されていたサポートやレジスタンスのラ インが表示されなくなることはあり得ます。

 次は ツール(T) オプション(O) と開いて、音声設定です。有効にするのチェックを外してください。有効として、もし、付属インジケーターの音声ファイルが鳴らなければ、Alertにx印としてください。

 最初の方で述べておりますが、利益を出せる集団:出せない集団、についてですが、出せない集団というのは、恐らく、売買に関する知識ではなく、相場についての知識が断片的であり過ぎるのが大きな原因だと思っています。一般参加者が不利であることは確かなことですので、せめて、4:6程度にならないものかと、長年考え続けてきました。そのために少 しでも貢献できるなら、そういう思いで作成してきたのも事実です。それから、当方はお金にこだわっているのでもありません。互いが納得できるのであれば、 お米と交換、お肉と交換、お野菜と交換、そうしたものでも構わないのですが、先ず、いらっしゃらないだろうと思いますので、仕方なくお金と交換ということ にしています(笑)

 ここまでお読みになられた「あなた」はスゴイです。基本比率1:1のことを述べた記事がありますので、それを理解いただければ独学できるはずです。

 世界はひとつと言う方がいますが、あんなのは嘘ですから。世界はたくさんあります。あなたも世界のひとつです。あなたの目の前にいる人もひとつの世界です。たくさんあります。相場だけが世界ではありません。ほんの一部です。「相場に関わる時間数が多ければ売買上手になるか」と質問されるのであれば「そうではない」と断言できます。いろいろな世界に関わる必要があるのです。そうした過程において 「今、足りないもの探しをする方」 と 「今、できることをする方」に大きく分かれます。ここまで読まれたあなたには、是非、今の自分にできること、こちらを為されてください。カッコ悪くても良いのです。だんだんと形になってきますから。見てる人は、ちゃんと、見てます。「まーた、やってるな。可愛いやっちゃな、ホンマに♡」と見守ってくれているはずです。

 相場に関わって間もない時期に「IなりNの小話」をお読みになられたのであれば、それは非常に幸運な出来事であったと喜んでください(笑)

 楽しい一日でありますように。
 それでは、ごきげんよう。

2016年5月21日土曜日

1:1の応用

 先日、アップしたものの応用を記します。応用と言うほどのものではないのですが(笑)

 InariNのES版かSP版をご購入いただけた方のみの提供(DMPとWMP)となっていますが、Pivotでも使えないことはないです。

 1:1の考え方を適用してみますので、画像を参考ください。当方作成の付属説明書PDFファイルに記しておりますが、当方のDMP、WMPはPivot同様に終値を考慮していますが、Pivotよりも高値と安値を幾分強めに反映するようにしています。どうしてか、と申しますと、1:1の考え方をもう少し強く反映させたかったからです。Pivotに産毛が生えたような、計算式ですが、試しに使ってみてください。これも先行指標になります。

 移動平均線やバンドの各線を使うのも有効ではあるのですが、測定に忙しくなり過ぎることが多々発生し、曲線ばかり眺めていると落ち着かない気分にもなってきます。全く問題ない方もいらっしゃるとは思いますが、当方はダメです。利点としましては、その測定回数を少なくできます。もちろん、移動平均線、バンドも、その期間を長くしたり、偏差を大きくしたりすることでも、緩和することはできますけれど、曲線の問題は解消されません。当方のように、曲線は苦手な方、ナマケ者の才能がある方にはオススメですので、参考ください。以下に、貼り付けておきます。USDJPYの5分足で木曜日(19日)と、金曜日(20日)のふたつです。

 0レベルにできるのは、MP、BP、BP2、OB、SP、SP2、OSです。ちょっと順番が悪いかもしれませんが、要はローソク足の4本値以外が原則です。もちろん、4本値を使ってもらっても似たようなことになるのですが、詳しい説明は省きますが、もし4本値を使うのであれば、レベル間の値幅が小さくあり過ぎるとか、大きくあり過ぎるとか、そうした時に使ってもらうのが良いかと思います。



 Kindle版 「InariNの小話」は昨日のうちに審査が終わっていました。最新版に変わっています。ごめんなさいね。そのうち、また、追記するかもしれません。誤字脱字の修正含めて(笑)

2016年5月20日金曜日

MP Points

ここにMP Pointsをアップできました。と思います。

Kindle版の方も、再アップしました。販売中となっていますが、再アップ版のレビュー中となっています。追記としましたのは1:1の具体例とその説明です。もうひとつ分からないという声をいただきまして、追加、追記しました。恐らく、1:1(-1)の考え方が簡単すぎて分からなかったのだと思います(笑) 


今年のお盆過ぎ近辺でES版は非公開、終了とさせてもらって、SP版のみにさせてもらおうと思います。

2016年5月19日木曜日

老眼対策用 DMP WMP

 0レベルの線引きしていたものはそこそこ機能していたと思います。

 DMP Points.ex4 日足ベース
 WMP Points.ex4 週足ベース

 どちらも老眼対策用のものです。価格表示はありませんが、文字コメントで当日のMPとかWMPとかの表示をします。各ポイントは当日だけでなく過去のポイントをドット線で表示します。各ポイントを目安としてお使いいただければと思います。フォントサイズは変更できますので、目の良い方は変更されてください。文字表示の位置もx軸方向の変更はできます。

 金曜日にはアップローダーさんの方へ置けるようになると思います。





 Kindle版の「IなりNの小話」は少し追記を行いました。ちょっと間違えてアップしたので、また、アップし直さなければならないようです。