IなりNの小話 相場のそもそも論

「IなりNの小話」「売買領域とInariNと値動き」「線と価格」 各Kindle版。
「InarN Basic_Plus」「InariN SP」 各Metatrader4版。
答え合せができる売買の参考例。

2017年2月11日土曜日

Stochasticの例

1レベルをブレイク。ブレイクしたその方向への売買を考えたいという例です。

Stochasticの期間が同じであっても、適用価格がLow/HighとするかClose/Closeとするかで、少々の違いは出てきます。MT4に付属されているものがありますので、それらを使って確認できます。

よく見聞きする、Stochasticの80、20レベルでの売買を逆張りだとか、買われ過ぎ売られ過ぎとかでもって簡単に説明されているものがあります。画像のStochasticには100と50と0レベルに線を引かせてあります。

InariNの1レベルとするのはStochasticでは100と0になります。仮に、Stochasticで100をつけたとしますと、それはInariNで言えば、High-1のブレイクです。高値更新という動きです。つまり、上方へのトレンド発生を、原則としては、考えたいのです。そのままその高値に飛びつくのが良い場合もありますが、本当に上方へのトレンドが発生しているのか疑わしいということでその高値近辺での売買は見送る場合も多いものです。どこまで押して、再度、買われてくるか。ここに注目されます。Stochasticでの80なのか、75なのか、61.8なのか、50なのか......となります。どこまで押してということは、値動きの基本形をN=i1+i2+i3としますと、i2の終り(=i3の始り)を意味します。

一般的にオシレーター系とされるものも様々ですが、役に立つと思われるのであればお使いになればいいし、要らないと思うのであればお使いにならなくてもいいと思います。

Stochasticは順張りには使えないとする方もいらっしゃいますが、決してそんなことはなく、使えるものです。RSIでもCCIでも、高値更新があったのだから、安値更新があったのだから、そうした動きを加味し、その後のオシレーターが示す値の解釈を行ってみてください。但し、適用する計算期間には注意してくださいね。画像での設定は217という期間ですので。






2017年2月9日木曜日

儲けたいという欲

 別に構わないと思います。良いではないですか。「儲けたい」のですから。お金に関わる情報、書籍にしても、その表題、目次、帯を眺めると具体的に200万円とか2億円とかの金額だけでなく、たった1時間でとか、たったひと月でとかの期間、勝率がどうのこうのとかまで記されたものが目に付くので、どうしてもそうした方向への意識付けがされてしまうものですから。内容にしても、そのようなものが多いですから。そうした一連のものを比較するなり取捨選択されて「儲けたい」を具現化されれば良いのではないかと思います。個人の選択ですから。

 それでは何ですので(笑)ちょっと当方から質問させてください。

「儲けたいという気持ちは分かります。あなたは何を儲けたいのですか」

 恐らくですね(馬鹿かこのジジイ。そんなの金に決まってんだろ......)だと思います。内気な方は声にせずそのようなことをつぶやいているでしょうし、はっきりと「金です」そうおっしゃる方もいるでしょう。

 続けて、いろいろ質問してみます。

「相場で儲けたいという気持ちは分かります。どうすれば儲かるのですか。売買するから儲かるし、売買するから損するんですよね。どのような売買であれば儲かるのか、損するのか。そのどのようなというところのお話をしていただけませんか」

「乱暴かもしれませんが、上手に売買すれば儲かるし、下手に売買すれば損すると言えるのではないですか。上手、下手。いろいろな捉え方があると思いますけれど、あなたはどのような売買を上手な売買とされておられるのですか。下手な売買でも、構いませんが、お話いただきたい」

「プラス決済で終えれば上手な売買。マイナス決済であれば下手な売買。本当にそうなのですか。あなたが無尽蔵に資金を用意できるのであれば、そもそも相場に関わる必要はないでしょう。たくさんの資金があるのであれば、上手も下手も関係なく、ただ建てて、時間がいくらかかろうと何年でも何十年でも建て玉を持ち続けて、時には逆行で数百万円、数千万、数億円のマイナス計上状態になろうとも、納得できるプラス金額となった時に決済すればいいのですし。そうした豊富な資金を用意できるのであれば上手も下手も考える必要はないですよね」

「あなたのおっしゃるその上手な売買はあなたの資金に見合ったものですか。資金だけではなくて、あなたの趣向に合うものですか。どこかで何らかの線引きをしないと今の起こっている事柄に対処できない単なる空想のお話になりますよね」

「いろいろあると思いますので、例えば、年間通していくらの金額を稼ぐお考えなのでしょうか。月割り、週割り、日割りではいかがな数字になりますでしょうか。用意できる資金はいかほどですか。固定ロットとして、大雑把に、何pipsの獲得が前提となりますか。こうしたことは売買の仕方ではなくて、儲け方になりますよね。売買の仕方と儲け方。密接に関連し合うものですけれど、分けて考えられてはいかがでしょうか」

「例えば、日割りでpips数を算出したとしても、相場があなたにとって常に望ましい方向へ動くとは限りませんよ。望ましくない方向への勢いが出てきた場合、望ましくないとする判断はどのようにされるのですか」

「売買の仕方が儲け方に関わるし、儲け方が売買の仕方を制限することに関わりますよね」

「売買の仕方がどうであれ、結果としての産物が儲け方に関わる。そうすると、売買行為があってからの結果となるのですから、大切な覚書ですよね。ですけれど、その売買行為というのは予定、或いは、目安とされた儲け方に制限を加えられるということも、大切な覚書ですよね。あなたは、どうお考えになられますか」

「賭け、ギャンブル、バクチ。日本語、英語、その他、また、いろいろな状況で表現されるものですから、その解釈が様々に異なる場合があります。即時生命に関わるようなこと、警察のご厄介になるようなこと、他人様にご迷惑かけるようなこと、そうした賭け、ギャンブル、バクチはお止めいただきたいですが、そうでないのであれば、何でも経験、体験されることが大切と思います。どうしてかと申しますと、それが学びの種になるからです」

「学びの種にもならない行為。例えば、それは単なる刹那的なスリル、快楽、喜怒哀楽に訴える感情を産出するものであったり、自己満足、自己充足、自己正当性を満たすものであったりするのではないでしょうか。残念ながら、そうしたものであるなら、自己の栄養素にはなりますが、実質とすべき学びとは異なると考えられませんか。そうした栄養素が必要ではないと言っているのではありませんよ。時には必要なものですから。ただ、なんちゃら欠乏症のように、そればかり、実にはならない栄養素ばかりを欲する癖がついてしまうと、無意識に摂取し続ける危険性が高まります。過剰摂取であの世逝き(笑)極端ですが、そういう事態も考えられるのです。同じものであっても、栄養素になったり、毒素になったりするのです」

「学びの種としましても、誰にとっても等しくに学びの種であるとは言えません。公倍数的なものであったり、単独、個別的であったりします。当人が気付いていない、種としては在るけれど、その種を学びの種とは認知していないということも、当然あります。大切なのは、先ずは自分なのですから、自分を大切にすることです。相場に関わり様々な売買行為を繰り返してきたけれど、私には何にも学ぶところがなかった。そうであれば相場とは違う世界、たくさんの世界がありますから、何らかの世界で、また歩き出せば良いのではないでしょうか。相場だけが世界ではありませんから。気が向けば、また戻ればいいのですから」

「儲けたいという欲を上達したいという欲に変えてもらえませんか。上手に買って、上手に売る。上手に売って、上手に買う。上手に勝って、上手に負ける。上手に負けて、上手に勝つ。9勝1敗で大負け。9敗1勝で大勝ち。相場ではあるあるです。何度も9敗1勝で大勝ち、そうしたことを繰り返されている方は上手に負けることを徹底されています。そうした方々にとって、9敗1勝で大勝ちというのは、奇跡でも何でもなくて起こり得る普通のことのひとつなんです。当方はあまり勝ち負けという言葉は好みではないのですが、勝ちになるのか、負けになるのか、それは常に分からないものなのです。勝ちは勝ちでいいですから、大きく負けるのではなくて、小さく負けることです。1千万円で大負けとする人もいれば、1万円で大負け、1千円で大負け、或いは、マイナス30pips。マイナス10pipsで大負けとする人もいます。様々です。大切なのはあなたですから、あなたが決めることです。あなたがその線引きを行えば良いのです。その線引きに、正しいも間違いもへったくれもございませんでしょう。個別であるべきものなのですから。そうするとですね、極端に思われるかもしれませんが、どこで売買してもいいのです」

「どこで売買してもよい。これは誤解を招く言い方になりますので、言い換えます。あなたの線引きに合致するのであれば、或いは、あなたの許容範囲内であれば、どこでもよい。そう解釈されてください。売買の結果うんぬんは別にして」

「儲けたいというその欲。その欲をどうのこうのするのは難しいと思いますので、上手くなりたいという欲に変えてみてはいかがでしょうか。随分と変わるような気がしませんか。相場と対峙する、そうした、こころ構えが変わりそうな気がしませんか。堅苦しいと思われるかもしれませんが、そんなことではありませんので。まぁ、ちょっと考えてみてくださいね」

 お望みとなる答えではないと思いますけれど、参考となれば幸いです。




2017年2月5日日曜日

「i0」

 当方の希望的解釈のひとつです。ひと欠けらの参考としてください。それぞれのいろいろな解釈があって、全てはよろしいのではないかと思っています。こうした「i0」を考えたことがないのであれば、一度はそうした考えに触れておくのも、いつか役に立つ、かもしれません(笑)

 それから「i0」の前提としているものを添え含みください。それは、独力です。売買当事者であるあなたの力が必要であることです。その個人的、個別的な力の軌跡を自らが客観的に評価できるように、自らの売買行為の答え合わせができるように、独学ができるということに気付いてもらいたく、参考書籍としての2点を提出しています。その独力は売買当事者であらんとする意志を内包した今のあなたの独力で十分なのです。不足している、そんなものはありません。あなたは既に持っているからです。「既に持っているもの」=「既に与えられているもの」としても良いかと思いますが、そこから始めれば良いのです。

 状態、状況というのは変わり得るものですので、変化の程度も変化が発生する頻度も様々です。それらのことをあれこれ分析、評価、解釈を付与する人々も様々です。対象とする状態、状況が複数であれば、それらの関連性も含めますと尚更に様々なので、そうしたことをあれこれ文字や記号や数値で薀蓄たれてもさしたる重要性はない場合が、残念ながら、多いのです。

 独力、それは大きく強いものもあれば小さく可愛らしいものもあるのです。どれもが素晴らしいものなのです。大きくあろうが小さくあろうが、強かろうが弱かろうが、今のそれで良いではないですか。これから先の積み重ねとする行為によって、大きくもなろうし、強くもなろうし、成長するものであろうし、育まれるものでもあるのですから。

 但し、この「但し」が今回のお話したいことになります。

「i0」の「i」を大文字の「I」にして「0」を「可能性」という言葉に変えてみます。「i0=私の可能性」とします。どのような可能性であるのかということは別にして、知覚、認識、認知できたのであれば、その可能性は在ると言えます。知覚なければ、その可能性は在るとは言えません。五百円玉が一枚、そこに在る。そう認知できた方であれば、その五百円玉一枚は在るのですけれど、そこの五百円玉一枚に気付かないのであれば、五百円玉は無い、在るけど無い、そうなります。五百円玉ではなく「恐怖」というのがそこに在るとするならば同じように解釈できるものです。「幸せ」も同じです。何を持って「恐怖」とするのか、何を持って「幸せ」とするのかといったことは別にして。

 思い起こしていただきたいこと、それは常に対象は在るということです。対象はそう在るのですけれど、知覚が伴わない場合、その対象は在るけれど無い。そうなりますと、対象は常に在るけれど闇に溶け込んでいるような状態であって、見えないもの、聞こえないもの、分からないもの、ないないないものが在る、と表現できるでしょう。今は見えないだけ、今は聞こえないだけ、今は分からないだけ、とも表現できます。

 一方、対象は常に在るというものではないとすると、どうなるか。ないものはない。そうなってしまうでしょう。知覚できたものだけを在るとして認める。そういうことになってしまうでしょう。

 知覚できたその対象をどう判断するのか、どう解釈するのか。これは個別であって、押し付けるものでも、押し付けられるものでもないはずです。寒いからおでんにしようと判断する人もいれば、寒いから尚更に冷やしうどんにしようとする人がいても、よろしいではないですか(笑)

 もったいない見方、考え方はどちらでしょうか。1-1=0 この「0=可能性」を無いとするのか「0=可能性」が在るとするのか。

 誤解なくいただきたいのですが、左辺だけ、或いは、右辺だけの解釈、付け加えると「-」や「=」という記号の解釈で終えるのではなくて「1-1=0」というそのものの捉え方、解釈が大切だと受け取ってもらいたいのです。ここらのお話はまたの機会に恵まれれば追記したいと思います。「但し」に戻ります。

 独力を育むには何らかの知覚があってこそです。知覚を得るにはこの「但し」が必要です。それは何なのか。大変に良い記事を発見しましたので、是非、参考いただきたいです。以下はそのリンク先です。

許可いただけた後、記します。いただけなかったら、ごめんなさい。

許可いただけましたので以下に記します。
 「莇生」の研究!
「我々は、未来の子供たちから、土地を借りて生きている」豊橋市内山川のホタルのおじさん話、感動した!
http://az-machiken.seesaa.net/article/446677207.html

 お読みいただいた後で、精神論、根性論のように恐ろしいほどの単純さでもって分別しないでくださいね。視点が飛んでちんぷんかんぷんになるかと思いますが、もし単なる精神論、単なる根性論に過ぎないとするのであれば、それは「1-1=0」を精神論、根性論とするのと同じになるのですよ。

 リンクさせていただきました文中にございますように、その答えは「熱意」です。技術、テクノロジーだけではダメなのです。相場においても同じです。テクニック、手法だけではダメなのです。技術、テクノロジー、テクニック、手法が必要ではないと言っているのではありませんので、誤解なく。

 熱意はあるのにいつまで経っても結果が芳しくない。そうなるのは、その取り組み方が悪い。そのやり方が悪い。そもそもの考え方が悪い、間違っている、と言えます。ですから、良き師匠、良き先生、良き仲間、良き文献、書物との接触は非常に大切であると言えます。良きとする人、物との接触はあなたの熱意を込めた数々の積み重ねに左右されます。

 お金にはならない、結びつかない人生になるかもしれませんが「金の切れ目が縁の切れ目」のような人生よりも、透き通った風が吹くような爽やかな人生を送りたいものです。

 キーワード

 私 考え方 可能性 熱意 積み重ね 健康(時間はかかるものであるから) 取り組み方、やり方

InariN 参考例

参考例です。今回は見易さ優先でその他の線を消しています。

2017年2月2日木曜日

20170202 USDJPY AUDUSD




追記

1.5レベルについて
「売買領域とInariNと値動き」にMQ4記述が「InariN Basic」として付属されています。該当するbufer15と16を下記のように変更いただくと2.5レベルの線が1.5レベルの線になります。レンジブレイクの確認を行うひとつとして良い目安になりますが、ローソク足の4本値を優先する、このことをテキストにも記しておりますが、覚えていてください。


   buffer15[i] = (buffer13[i]+buffer1[i])/2;//High-1.5
   buffer16[i] = (buffer14[i]+buffer2[i])/2;//Low-1.5



注目していたAUDUSD どこまでいくかな?

記しておりましたAUDUSD。ちょっと楽しみです。


2017年2月1日水曜日

InariN R5F

InariNの2.5レベルの線を1.5レベルにしたものです。画像を参考ください。
Links: Uploaderさんのところへ「R5F」として置いてあります。

追記(書き忘れ)

ブレイク後の押しや戻りの目安となる線についてはテキストに記した通りですので、参考ください。「ブレイクしたのであれば」をテキスト内検索いただけると見つけやすいと思います。