仮に固定ロットで2,000回の売買、カタギキで行ったとします。
詳しいことは分からないし、両建て有りなのか、日当たりの平均売買回数も分からないし、どのような売買であるのかも具体的には分からないのですが、考えてもらいたいことは、せっかくのデータがあるのですから、それを活かすことに注力してもらいたいのです。今の結果は、確かに、喜ばしいものではありませんが、喜ばしいものへと変り得るものですから、大事に取り扱ってください。これがひとつ。
次ですが、右上り推移へとしたいお気持ちは十分に分かりますが、焦らないでいただきたい。どのようなエントリーをされ、どのような手仕舞い含むエグジットをされているのかは分かりませんが、端的に申しますと「エントリーが下手くそであればエグジットも下手くそである」と思ってください。これは、例を挙げるもないことですが、買いでエントリーなら売りがエグジットです。売りでエントリーなら買いがエグジットです。エグジットが難しいと指摘されておられますが、難しいと言うのであれば、どっちも難しいと言うのが妥当であると思いませんか? これがひとつ。
これまでの売買による平均損益が履歴で確認できると思います。大抵の場合、損の方が数字が大きいはずです。そうではない場合も当然ありますけれど。これを改善として、益>損としたいと思われるでしょうが、間違ってはいませんけれど、その前に、ひとつお試しいただきたいことがあります。
額ではなくてpips(points)に変更しますが、例えば、平均獲得pipsが15だとします。平均損失pipsは30でも40でも60でもいいですから、そっち側は気にしないでください(笑) とにかく、平均獲得pipsに注目いただいて、お使いの業者さんの往復スプレッドを加味してもらって、15pipsを上回る損失を計上することのないよう、ストップ、もしくは、手仕舞いを決行されてください。利益確定は今まで通りでいいです。必ずしも、全ての売買で平均の15を上回る必要はないと言うことです。そうした取り組みによって勝率含めた値が変ってくると思いますが、先ずは、15pips以内での手仕舞い、損切りを実行されてみてください。新規にデモ口座を作成されて、試されてください。もしくは、2,000回の売買をされたと同じ期間で手動バックテストをされてみてください。
売買回数2,000回。バックテストではなくリアルデモとのことですので、年間通し、或いは、半年程度の期間なのか、分からないですが、期間は長い方が良いです。
問題は平均獲得pipsが10pips以下の場合です。往復スプレッドが2pips以上ある業者さんをお使いであるなら、右上りに持って行くのは大変に難しいと考えてください。実質としてのスプレッドはカタログスペック以上にあるのが普通です。好ましくないことですけれど、現実はそうですから。10pipsがギリギリのところと考えてもらいたい。10pips以下であると、手数料負け、スプレッド負け、右下がり推移売買の達人になる可能性の方が大きくなるとお考えください。結果はどうあれ、10pips獲得を見込める売買に注目していただきたいです。
100回売買をしたとします。毎回5pipsを獲得とします。60回は上手くいったので300pipsの獲得となりました。毎回7pipsの損切りとしますと、40回は下手にいったので280pipsの損失となり、差し引き20pipsの獲得です。8pipsを損切りとしますと差し引きではマイナス計上となります。大抵の銘柄は20レベルがひと伸びです。例えば、ユーロドルも、毎回ではありませんが、およそひと伸びが20pipsです。半値押しを考慮しますと、10pipsは覚悟するものとして引き受けるべきとなります。そうしますと、勝率60パーセント程度で毎回の獲得が5pipsでは右上りにはならないと考える方がまともであると思いませんか? 小刻みに獲得する売買を集中的に、継続的に、行うとですね、警告、もしくは、追い出されてしまうか、嫌がらせとも言える他者とは異なる価格表示がされたり、決済含む約定においても面倒なことが発生する場合があります。そうしたことも含めて申し上げております。
まとめます。
平均獲得pipsが10pips以下であるなら、先ずは、10pips獲得を見込める売買にのみ注目。基本比率を用いた測定を活用ください。
平均益が15pips程度あるなら、手仕舞い、損切りをコスト含めた15pips以内で実行することを試されてください。
追記 1: 20pipsを目処に15、10、8、6pipsを確実にという意識付けで行い続けますと、当方の場合ですが、平均獲得pipsは10pips弱程度になります。なりましたのが「参考損益図」が「IなりNの小話」で確認できますので、もう一度、ご覧ください。ちなみに当方は手仕舞い損切りは早いです。例えば、10で入って、こりゃダメだと判断すれば、即座に手島う場合もありますし、8なり、6なりを一旦は手仕舞いするなり、カバー玉として、手仕舞いした分の半分の半分、手仕舞いした分の半分、もしくは手仕舞いした分の全部を建て直し、イーブンパー、微損でこなすように逃げます。そうした結果の一部がその「参考損益図」で確認できる数字になっています。
追記 2: 月収いくら稼いだといった書籍がたくさん見受けられますが、軍資金が30万円の方と300万円の方では建てられる最大ロットサイズは異なります。例えば、1万円を獲得するに100pips必要である方もいれば、10pips、1pipsで獲得できる方もいますでしょ。そういうことですので「いくら稼いだのか」そんなくだらない質問をするのであれば、相場に関わるのはおよしなさい。トレーダーとしての関わりは止めた方が良いです。アナリストなり、コメンテーターへ転向されてください。反転足をダマシ足として解説する輩がたくさんいますので、そうした方々と仲良くされてください。
追記 3: 少なくとも10pipsを獲得できる売買をおぼろげながらもできるようになり、平均獲得pips数が10pips程度(±2pips)を確認できれば、平均損失pipsを確認ください。小さく負けること、微損で逃げられているかを確認ください。
短期間でどーんと儲けたい。そうしたお気持ちは分かりますけれども、どーんと儲けることができる方はそういう時期、状況、狙っていた価格に到達するまでは知らん顔をするものです。もちろん、試し玉サイズでちょこちょこ入ったり出たり維持したりもしますけれど、入る時期にしろ、玉サイズにしろ、上手いと唸らせるものがあるものです。年に数回、そうした機会はあるものですから、そうした時に、軍資金不足では話になりません。軍資金は大きく減らさないように注意ください。
直前足の値幅を考慮したり、東京市場終わりまでの値幅を考慮したり、10pips獲得できる値位置を道具(測定なり4本値なり)を用いて割り出してください。割り出すうんぬんが面倒であれば、00レベルからの20レベル刻みに注目してください。例えば、20レベルをエントリーと考えるなら、30、もしくは40レベルまでの売買、或いは、10レベルから00レベルへの売買を念頭に取り組まれてみてください。40、60、80レベル、或いは、50レベルも同様に考えてください。但し、そうした20レベルよりも、直前足の高値安値終値は考慮されてくださいね。つまり、例えば、直前足を日足なり4時間足なり1時間足なりを選択いただいて、その終値が20レベルを上回っていて、現在の価格がその終値の上位に位置している限りは、20から30への売買、30から40への売買、40から50への売買などというように、検討して、その終値を下回る価格に今はなったのであれば、その終値から下への10pipsを先ずは狙うとしたことです。この「先ず」というのは、例えば、終値から安値までの半分の値、次は、終値から安値もその目安となります。
4時間足なり1時間足なりの直前足の値幅が20pipsなり40pips以下であれば、とにかく最初のブレイクまでは何にもしないことをする、待つというのも大変に有効です。特に収縮傾向であるならブレイク発生を待つべきです。
建てる方向で説明がし易いひとつが移動平均線です。もし、移動平均線をお使いであるなら、この移動平均線に順じた方向のみ建てると決められるのも良いと思います。20SMAでも、50SMAでもお好みで良いです。
期待されたお答えではなかったかもしれませんが、参考ください。おわり。
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