IなりNの小話 相場のそもそも論

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答え合せができる売買の参考例。

2018年11月26日月曜日

マーケットは「人」の「夢」

今後の暗号通貨の動き、どうなるのかは分かりませんけれど、為替相場の動き方ではありません。株式相場の方です。以前は仮想通貨としていたのですが、暗号通貨とします。そもそもEURが仮想通貨としてのプロトタイプであったので、EURの流れを汲み現金通貨とする可能性も含まれているであろうから、仮想通貨としていたのですが、いろいろな種類のコインがある現状、仮想通貨ではなく暗号通貨としておく方が良いと考え直しました。

それでは、TRYの動きはどうでしょう。USDTRYにしてもEURTRYにしても、チャートを見ると弄ばれた軌跡が明確です。通常の為替相場の動きではありません。通貨当局が建前上のお仕事すら満足にしなかった、満足に出来なかったのが原因です。そう言っておけば良いのかもしれませんが、実質は当局の在り方、TRYだけではないですが、各国通貨当局の動きを飲み込むと言いますか、縛り付けると言いますか、操作しようとする各種外部団体の横着さが、金融、政情不安を高めたり、投機を含めたビジネスチャンスの増大を促すものでもあるのですが、実体よりは金融経済で動き回るお金が圧倒的に大きくあり過ぎるまでにしたことが問題なのであって、一国の通貨当局の働きだけでは太刀打ちできない状態へと飲み込まれているのが現状です。そうしたことが間違いではないこととして、各国で結ばれている通貨スワップ協定なるものがあり、その金額が年々増加傾向であることからも確認できます。

小さい声で言いますけれど、株式で売買経験が豊富であるから為替の売買も上手であるとは言えません。債権をトレードする方はご存じのはずですが、株式トレーダー、株式アナリスト、株式なんなりであっても、株式相場と為替相場との根本的な違いがそもそもの値動きにあること、そもそもの前提があることを全く理解されていない方が、結構、います(笑) 知っていて当然のことであって、わざわざ説明する必要もないから触れずにいるのだと思っていたのですが、ひょっとしてそうではないかとも感じてはいたのですが、やっぱり、そうだったんですね。ようやく、反転足を騙し足と解される理由が分かりました。株式相場に馴染みがあるはずなのに、どうして騙し騙しと解釈するのか、この違和感は解消されました。

株式相場に馴染みがあるのに騙しを連発される方の特徴。新値取りが苦手のようですから単純なブレイクに付いていけませんし、形成されつつあるトレンドに乗ることも苦手です。トレンドに乗り続けることも苦手です。旧態依然が好みと言いますか、ブレイクし新たなる舞台へ向かい立つことに躊躇されることから、リスク:リワードからしても苦しい売買が多いと思われます。押したところで買いとするも押し切られてしまった。戻したところで売りとするも突き上げられた。そういう売買が多いのではないかと思います。オシメが取れたら一人前と言われるように、そんなに簡単なものではないのですよ。判断が難しい価格と時期に建ててしまうクセが付いている可能性大です。そういう売買では、微損、手数料負け、微益が多く、ビッグトレードはほぼないでしょう。騙しという評価を与える。それは構わないのですが、その時、その瞬間に分かることではないでしょう。新値であれば飛びつけと言いたいのではありませんが、最初から騙しを念頭にしてしまうと素直にチャートを読めなくなりますよ。ビッグトレードは望まない。そう割り切っているのであれば、騙し系が合うのかもしれませんけれど。それだったら、いっそのこと株式相場ではなくて為替相場を主にされる方が良いと思うのですがね。

今のご時世、目先の獲物を効率良く確実にゲットできるとしたHowToモノに価値があるとされていますから、当然と言えば当然の成行なんですが、単なる落書きをアートと評価しているようなもので、これへの違和感は解消できずにいます(笑) 

今はその華麗なHowToモノが通用するかもしれないけれど、状況が変わる節目時、或いは、状況が以前とは異なり、市場が変化した、市場の変質が起ったなど、お決まり事のルールが変わってしまえば、そのHowToは通用しないかもしれませんよ。

「先ずは生き残れ。儲けるのはそれからだ」

指摘されたのはソロス氏です。内部情報に精通した人間がそう言ったのですよ。ルール作りにも関与してきた人物であるというのが当方の見解ですが、それは横に置いといても、ソロス氏のこの発言は素直に受け止めるべきと思います。実際、生き残る術(≒防御)のイロハのイも知らないでマーケットへ飛び込めば、その後がどうなるかは想像できるでしょう。クルマなら「ブレーキがイカれた状態でレースに勝てるでしょうか」と、なりましょう。この間のマカオF-3、ひどいクラッシュでしたね。「お嬢ちゃん、勝ちたい気持ちは理解できるが、空を飛んでも勝てないよ」と言っておく。

マーケットは常にあなたを誘います
    思わせ振りな動きです。クネクネ、ドッカーンです。
    理性にも、感性にも訴えてきます。

マーケットは常にあなたを攻撃します
    守ってはくれません。
    無自覚、無意識に至るレベルにまで丸裸にされます。

マーケットは常にあなたの時間を奪います
    費やした時間は取り戻せません。
    学びの時間、歓喜の時間、悲哀の時間、恐怖の時間、激怒の時間………
    いろいろでございます。

マーケットは常にあなたのお金を奪おうとします
    0(零)の玉を建てることへの理解が必要です。
    プラスマイナス決済次第です。
    買えば売り、売れば買いですので、決済が肝心です。
    プラス決済のために、資金に応じた段取りが重要です。
    まともに約定、出金してくれる仲介者(=社)選択も重要です。
    まともなニュースを届けてくれる情報提供者(=社)も役に立つ場合があります。

マーケットは常にあなたの限界を試します
    体力、気力、知力、資金。
    長期戦となる場合もあります。
    短期戦の連続となる場合もあります。
    これでもかと勝たせ、これでもかと負かせます。
    認識力、学習力、判断力、決断力、実行力………狂気含めた
    人としての分別力。
    何もしなければ増えない資金。
    プラスの獲得がなければ減る資金。
    健康を害することもあります。
    人間関係を破壊する恐れもあります。
    資金だけでなく、資産全てを失う恐れもあります。

マーケットは常に儚いものです
    字の如く「人」の「夢」です。
    マーケットに限界はありません。
    マーケットのテーマやルールは移ろい変わります。
    マーケットから離れ、目を開けることも大切です。

随分と、割に合わない世界だと思いませんか(笑) マーケットそのものが、変遷はあるにしても、強者をより強者にすることで成り立っている。そもそもがそういう仕組みなのですから。建前上なんだかんだありますが、評価基準はお金です。マーケットは常に正常であり、常に異状なんです。

チャーティストは、本来、美人好みです。汚いチャートの銘柄は積極的に売買したくはない、お相手としては選びたくないのです。フィボナッチ大先生も美人好みに違いなかったはずです(笑) 素美人だろうが化粧美人だろうが、売買対象をそうしたことで限定してしまうのも防御のひとつと言えますね。チャーティストどうのこうのではなくても、自らが行う売買を自らが答え合わせできる術があれば、生き残ることはできると考えます。プログラム売買ではない裁量であるなら、難しいものや手間がかかるものではなくて、単純、簡素、判断が容易で判断基準が明確であるものが望ましいと考えます。HowToモノを否定しているのではありませんが、HowToモノを選択するのであれば、上に記しましたようなことを念頭にいただいて入手の検討をされるのがよろしいかと思います。

仮に、資金を用意できたとします。単純なお話です。無尽蔵に用意できるのではなく、限られた資金です。それを使って、相場で生き残り、儲けるには100という値が必要だとしましょう。

防御のイロハ。そのイ。「何もしない」ことを「する」こと。これができれば、無条件に三分の一を獲得です。おめでとうございます。この「何もしないことをする」とあるからには「当人の意志」が明確に含まれています。簡単なようで、簡単ではない場合が、多々あるものが、これです。

次は、買うで、三分の一を獲得です。同じように、売るで、三分の一を獲得です。このふたつだけで、三分の二を獲得です。建てて決済で三分の二。スゴイです。決済の程は別にして、安易な売買で三分の二を獲得できてしまう。簡単に儲けられると思ってしまう入り口です。揃う値が66.666………と。

ここまでの値で計らいますと、99.999………獲得です。残りの0.………これは何でしょうか。ほぼ100だから、気にしなくても良いのでしょうか。

各自でいろいろ考えてもらいたいです。

玄人が玄人である所以、プロがプロである所以、職人が職人たる所以。当人に自覚はなくとも、そうした微に入ることに徹した方であること。そのことは確かであると言えます。

物事を恐ろしいまでに単純化する当方の答えは明確です。なんせ、年寄りですから、ヒストリカルデータの蓄積においては若い者に負けてません。当たり前か(笑) それでは付け足して「簡単なことを恐ろしいまでに複雑化する輩よりはモテます」と言っておく。お荷物ですけど(笑)

おわり

以下はAtn.Please!_R1含めた参考画像6枚です。










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